定期的に交換が必要なタイヤですが、タイヤショップやディーラーで言われるままに高いタイヤを買っていませんか?日本のタイヤのだけでなく、アジアンタイヤという選択肢があるのを知っていますか?
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世界ではすでにアジアンタイヤといわれる中国や韓国、台湾などのタイヤメーカーが劇的に販売シェアを伸ばしています。日本だけが「ガラパゴス状態」です。世界ではすでにスタンダードになっているアジアンタイヤを選択肢に入れることで、タイヤ交換にかけるコストを劇的に下げることができるのです!
目次
日本のタイヤはなぜ高い?
日本の基幹産業である自動車産業。人口や国土に対して自動車保有台数がとても多いのはご存じでしょうか?人口1億2千万人に対して、日本で保有されている自動車は8,000万台を超えています。狭い国土にギュウギュウ詰めに車が走る国が日本なのです。
当然、車にはタイヤが装着されますので、車が売れるということはタイヤが売れるということになります。タイヤメーカーとしては、各自動車メーカーが発売する自動車に、自社のタイヤを採用されるかどうかでしのぎを削っています。また、8,000万台もの車が約3年のサイクルでタイヤ交換をしているので、その市販タイヤの販売数といったらものすごい金額となります。
日本国内にはブリヂストン、ダンロップにヨコハマタイヤ、トーヨータイヤという4つのタイヤメーカーがあります。しかもトップのブリジストンからトーヨータイヤの4社すべてが世界のタイヤ売上ランキングの上位に入っています。日本は世界有数のタイヤ先進国なのです。
人口減少により日本の自動車販売台数が頭打ちになったここ十年は、タイヤメーカーの主戦場はアメリカ、中国といった海外に移っていますが、それでも全国津々浦々に販売網を整備しまくった日本国内でのタイヤ販売は事業の柱の一つであり続けています。オートバックス、イエローハット、タイヤ館、更には自動車ディーラー、街のいたるところにタイヤを販売・交換する環境が整っていますからね。
また、世界のタイヤ事情など知る由もない日本の消費者は、日本のタイヤメーカーによるTVCMなどの高性能を前面に押し出したブランディングで、「日本メーカーでなければタイヤにあらず」的な固定概念を持ち、「日本のタイヤと比べて安すぎるタイヤは品質が悪くて危険」、アジアンタイヤ=危険という風潮が生まれてしまいました。
その結果、今でも街にあるタイヤショップやカーパーツ量販店、カーディーラーのいわれるがままに、日本メーカーのタイヤに交換をしている人がたくさん存在します。当然、タイヤを販売するお店としても、高い価格のタイヤを売るほうが利益が大きいため、安いタイヤを売る理由などありません。利益の薄いアジアンタイヤを売る理由など既存のタイヤショップに存在しないのです。
もちろん、日本のタイヤの品質は世界トップクラスです。その品質は疑う余地はなく、ハイエンドモデルともなれば、グリップ力、ウェット性能、耐久性、静粛性とタイヤに求める全ての要素が高次元です。お金に余裕があって、何より安心のブランドを重視する人には、日本のタイヤメーカーの製品が最適だと思います。
ここで提案したいのは、アジアンタイヤという選択肢です。日本のタイヤメーカーに匹敵する品質のタイヤがより低価格で買え、タイヤ交換にかかる費用が劇的に安くなるということを知った上で、どのメーカーにするかを選択することが大切だと思います。
お買い物や子供の送り迎えといった街乗りメインで、タイヤにそこまで突き詰めた性能を求めない人はかなり多いと思います。そういう人にはアジアンタイヤがピッタリではないかと強くおすすめします。
タイヤ交換の新たな潮流
ここ数年、そんな流れに変化が起きてきました。インターネット販売の普及に伴い、タイヤのネット販売が急激に増加し、今ではタイヤをネットで買う人は全体の3割に迫る勢いです。数あるカーパーツの中でも、タイヤは特にネット通販で購入されています。下記は、調査会社のGFKジャパンによるカーパーツのネット通販の普及率と、タイヤがいかにネットで買われているかの調査結果です。
画像出典:GfKジャパン
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このように、すでにタイヤはネットで購入するのが当たり前になりつつあり、これからもその傾向は拡大すると思われます。
ではなぜ、一見ネット通販には不向きに見えるタイヤがインターネットで売れ始めたのでしょうか?いままでは、実際の店舗に行って交換していた人がタイヤをネットで買い始めた理由が2つあります。
- ネット購入タイヤの取付サービスが全国に広がった
- 低価格・高品質のアジアンタイヤが認知されだした
ネットで買ったタイヤは取付店に直送が当たり前に
ネットで買ったタイヤをどこで取り付けるのか?ネットでタイヤを買ったことのない人なら当然疑問に思うところです。いままでは、店頭にあるタイヤをそのお店で取り付けてもらうのが当たりまえで、他店で買ったタイヤを持ち込んでも取り付けてもらえなかったからです。
それが現在では、ネットで買ったタイヤを取付店に直送して予約日に車ひとつで行くだけで取り付けてもらえるサービスが当たり前になっています。もちろん持ち込みも全然OKになっています。ソリンスタンドの不況が続くのにともない、全国のガソリンスタンドが「油外収益」といわれる、石油以外の利益確保のために、車検やタイヤ販売に力を入れ始めたこと、そしてタイヤフッドやオートウェイというタイヤのネット通販会社がその環境を整備し、ビジネスモデルにしたという背景があります。
日本最大の取付店ネットワークを持つタイヤフッドは、全国に4,700店もの提携タイヤ取付店のネットワークを有しています。タイヤフッドについては、下記の記事にて詳しく紹介していますので、気になる方は読んでみて下さい。
ともあれ、今までは直接お店に行って購入するしかなかったタイヤが、家にいながらネットで購入して近くの取付店に行くだけで、簡単にタイヤ交換できる時代に変わったのが一つ目の理由です。
アジアンタイヤのレベルの高さに気づきだした
インターネットでのタイヤ販売が普及したもひとつの理由が、アジアンタイヤの存在です。サイズによっては日本のタイヤの半額以下で買えてしまうアジアンタイヤがじわじわと市場シェアを拡大してきており、そして、その主な販売元がインターネット通販会社なのです。
しかし、ネット通販であることで実際に商品を見れないことと、先述した日本タイヤメーカーの高性能訴求のブランディングもあり、価格の安いアジアンタイヤは「安かろう、悪かろう」というレッテルが張られていました。
日本のタイヤが高額なのは品質が高いから、アジアンタイヤが安いのは品質が低いから。そんなバカげた論法が日本中の既存タイヤショップで聞かれることも当たり前のようにありました。
確かに、日本のタイヤメーカーはその性能面で世界を牽引してきました。韓国や台湾、そして中国のタイヤメーカーはその背中を追いかけ、日本やヨーロッパのタイヤメーカーと技術提携をしながら、高い品質のタイヤを開発するに至りました。
インドネシアの「ATR RADIAL(エーティーアール ラジアル)」はピレリやコンチネンタルと技術提携していたり、日本でも人気の台湾のタイヤメーカー「ナンカン」は過去にはヨコハマタイヤとの技術提携(そういえばロゴが似ています)や、日本のタイヤメーカーから技術者を招き入れ商品開発にあたっているそうです。更には韓国のタイヤメーカーの「クムホ」は、ヨコハマタイヤ(ヨコハマゴム)と提携しています。
このようにアジアンタイヤメーカー各社が技術力を高める努力を続けてきた結果、アジアンタイヤは世界中で評価を得るようになりました。そして、日本でもその実力とコストパフォーマンスが評価されてきたのです。
世界で認められているアジアンタイヤ
例えば、ナンカンは、日本だけでなく、世界185ヵ国にタイヤを販売しています。現在も販売本数は増加しており、それは「安かろう悪かろう」では断じてないという証明です。世界に目を向けると、アジアンタイヤにはすでに販売シェアが日本のタイヤメーカーよりも上位に位置するメーカーが存在しています。
タイヤメーカー売上高世界ランキング
出典元:Rubber and Plastics News
タイヤ販売の世界ランキングにおいては、韓国のハンコックタイヤが7位で、日本のヨコハマタイヤとトーヨータイヤよりも上位です。中国や台湾のメーカーがかなり上位にあることが分かると思います。品質が悪いタイヤが世界でこれほどの実績を残せるはずがありません。家電や衣類と同じく、アジアンタイヤはすでにグローバルスタンダードの地位を獲得しており、それを日本人が知らないだけの状態となってしまっているのです。
ここ数年で、日本におけるアジアンタイヤの販売本数は大幅に増加してきています。一度アジアンタイヤを使ってみると、日本のタイヤと何ら変わりなく快適に走行ができることに気づくと思います。その圧倒的なコスパの良さから「もう日本のタイヤには戻れない!」とう人が続出しています。
アジアンタイヤの口コミ
今では日本におけるアジアンタイヤの販売シェアは20%にも上るという調査結果もあるほど、アジアンタイヤを使う人は増加の一途をたどっています。実際にアジアンタイヤを使った人の口コミを紹介します。
ATR Kスポーツ ってインドネシア製 アジアンタイヤだけど
最強グリップらしいよ〜‼️😃
しかも、国産の半値くらい‼️
って、話を聞いて
即買いしてみました。
まあ、タイヤのグリップに、車体、足回りが負けるかな💦#コペン #l880k アジアンタイヤ #ATR
K SPORTS #グリップ最強 pic.twitter.com/sTt5t9wcHw— atsu_80.s_rider (@80Atsu) January 28, 2021
今度の福田ジムカーナの後半戦「福田D1GP」はリアタイヤにナンカンタイヤを投入します。
255/40R17の威力を発揮させます‼️ pic.twitter.com/DPmcj31rbE— 佐藤隆之【🎌東海道☆日坂宿🎌】 (@reichou76) June 4, 2020
その品質とコスパの良さを知ってる人はレースにも使用しています。
チョイと動画ネタバレ😅
やっぱり新品スタッドレスタイヤはいいね👍️
圧雪、凍結もガツガツ行ける✌️
安い海外スタッドレスもバカにはできない🙄
きみイイねぇ、伸びるよ!
って既に結構売れてるタイヤ🤣 pic.twitter.com/4DcEAhH3Ta— でぃおんエスカレーション (@dionescalation) January 2, 2021
ナンカンのスタッドレスタイヤは北海道でテストを繰り返した秀作で、北海道でも大人気のようです。FR車でガンガン雪道を走る動画もありました。
ちょっと、トライアングルが話題になってきてて嬉しいw
数年トライアングルしか履いてないww
絶対的グリップはないけどいいタイヤなんですよー。
縦横のバランスやコストとか。食い過ぎないタイヤの方が、
足のセッティングも分かりやすいんだよね。タイヤで早いか足回りで速いのか分かるしw— R34亜種 (@R34driftstyle) December 17, 2020
久々ナル下きた!!
タイヤのグリップ全然ちがーう☺️
フロントも早くハンコックに変えたい笑笑 pic.twitter.com/QRbxlqFkAf— まさ*Z33 (@masa_350z_s_f_m) December 10, 2020
いかがでしたか?アジアンタイヤは既に世界に認められる高品質のタイヤメーカーであることが分かって頂けたと思います。車に乗る限りタイヤ交換は必ずついてくる頭の痛い出費です。お金をもっと有意義に使うためにも、アジアンタイヤ×ネット通販という新しいタイヤ購入の選択肢を知っていただきたいと思います!
価格・性能・ブランドなど、自分のニーズにあったタイヤを、日本メーカーだけでなくアジアンタイヤまで選択肢を広げて選ぶことが大切ですね!
先述したタイヤフッドは、別サイトで買ったタイヤの持ち込みでも取付ができるサービスを提供しています。しかも全国統一工賃で安心です。ネットで買ったアジアンタイヤはお近くのタイヤフッド加盟店で取り付けると楽だと思います。
タイヤフッドのタイヤ交換料金(持ち込み)
画像出典:タイヤフッド