車を売るとき、税金について考えたことはありますか?毎年5月に一年分の自動車税を支払っているけど、例えば9月に車を売却したら残り期間分の税金はどうなっているのでしょうか?

実際に車を売却した方でも、自動車税をはじめとした税金関係はスルーしている場合が多いと思います。実は自動車税は条件が合えば還付されるケースがあります。

この記事では車の売却に関係する税金の解説と、自動車税の還付の仕組みについて解説します。

目次

車にかかる税金について


車にはたくさんの税金がかけられています。以前は自動車取得税というのもありましたが、2019年10月の消費税10%の導入のタイミングで廃止となりました。ここからは自動車にかかる税金とその他の費用を解説します。

自動車税

<毎年4月1日時点で車を所有している人に課税される税金です。

自動車の使用を中止する抹消登録をすると自動車税は月割りで還付されます。抹消登録とはナンバーを取り外して公道を走行できなくすることで、一時的に使用を中止する「一時抹消登録」と完全に使用を停止し解体する「永久抹消登録」があります。

また、軽自動車については「軽自動車税」が課税されますが、これには還付の制度はありません。

自動車税は排気量によって課税額が変わります。以下の表は2019年10月に変更になった最新の税額一覧です。

リサイクル預託金

車が最終的に廃棄処分されるときに必要となる廃棄費用をあらかじめ徴収しているのがリサイクル預託金です。

購入時に支払い、売却すると全額が返還されます。ただし、永久抹消登録をする場合はリサイクル預託金は返金されません。リサイクル預託金は税金ではありませんが、自動車の売却時には必ず戻ってくるお金ですから忘れないように注意してください。

消費税

車に限らず課税される税金です。2019年10月から10%に増額され、それと同時に「自動車取得税」が廃止となりました。

自動車重量税

車検時に支払う税金です。車の重さによって税額が設定されています。自動車重量税も永久抹消登録をした場合のみ月割りで税金が還付されます。次の使用が発生する「一時抹消登録」の場合は税金の還付はありません。

自賠責保険料

自動車重量税と同じく車検時に支払います。税金ではなく保険料ですが、自賠責保険料の支払いは義務化されています。抹消登録をすると月割りで還付されます。自賠責保険料は永久抹消登録、一時抹消登録ともに還付されます。

自動車税の還付について

自動車税は車の売却時に還付される税金です。但し、先述した通り自動車税の還付には「一時抹消登録」か「永久抹消登録」をする必要があります。

一般的に、買取店に車を売却した場合は、抹消登録や還付手続きを自分でして還付金を受け取るということはなく、還付金相当の金額が買取価格に含まれることになります。ですから、買取店に査定を依頼した際は必ず買取価格に還付金相当の金額が含まれているか確認するようにしましょう。

自動車税の月割計算

すでに自動車税を支払っている車を年度内に手放す場合は、残りの月数の自動車税が月割りで還付されます。自動車税の課税は4月1日時点の所有者が1年分の税金を納めるようになっています。

実際の納税(支払い)は5月に行われます。例として、5月に自動車税を納付して9月に売却(登録抹消)をした場合、翌月10月から翌年の3月までの6か月間が簡保されることになります。

2000ccの車であれば、自動車税が36,000円ですから、36,000円÷12ヵ月×6ヵ月=18,000円が還付されるというわけです。

還付といっても、永久抹消登録か一時抹消登録をしなければ還付されませんので、買取店へ売却する際は同等の金額を買取価格に含めてもらうのが一般的です。

リサイクル預託金について

自動車税とは違い、リサイクル預託金は必ず返金されます。リサイクル預託金とは、自動車を所有した人がその車の廃車にかかる費用をあらかじめ支払っておく仕組みです。最終的に廃車をした持ち主が支払うことになっています。

新車購入をした方がまずリサイクル預託金を支払い、その車を売却した場合は預託金が返金され、次のオーナーがその車の預託金を支払ってプールしておくイメージです。買取店へ売却する際もリサイクル預託金は必ず返金されますから注意してください。

また自動車税と違い月割りや抹消登録などの条件もありません。気をつけたいのは、自動車税と違い買取金額に含まれる性質のものではありませんので、買取金額とは別途で受け取るようにしましょう。

廃車予定車の売却時の注意点

10年以上年式が落ちて廃車予定の車を売却する場合がありますが、車検の残期間が多い場合は還付される額が多くなりますので、そのままにしないように気を付けましょう。

車を廃車(永久抹消登録)にすると、「自動車税の月割」+「自動車重量税の月割」+「自賠責保険料の月割」が還付されます。

中古車販売店などで「廃車には費用がかかりますが、無料で廃車にしておきます」とサービスのように言われることがありますが、先述した還付金を考えるとサービスどころか数万円の損失をしていることになります。

またリサイクル預託金はすでに支払っているので、返金されるべきお金はあっても追加で支払う費用は基本的にありません。お店によっては廃車代行の手数料を設定している場合もあるので事前に確認をしてください。


いかがでしたか?自動車にかかわる税金や還付金について理解できたでしょうか?税金のことを知らずに何となく車を売却していると数万円の損をしていることが多々あります。もちろん親切に税金や返金について説明してくれる買取店も多くあります。

車売却の査定を依頼する際は、査定金額の高さに加えてアフターサービスの良さも検討材料に加えてみてはいかがでしょうか?

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