車は複数の買取店で査定をしてもらうのが一番高く売れる方法です。複数の査定士に査定額を競いあってもらうのが王道といえるでしょう。では、査定士があなたの車を査定する際にどこをチェックするのかご存じでしょうか?チェックされる箇所を知っておくだけで事前準備できることもあり、更なる高価買取に繋がるかもしれません。
目次
外装
- ボディカラー
- 傷、へこみ、錆
- 汚れ
ボディカラーは車種に次ぐ査定金額に影響を与えるポイントとなります。人気色は中古車市場で売れやすくなるので、査定金額が高くなります。車種にもよりますが、黒・白が最も査定額が高くなる傾向が強いです。ボディの傷・へこみ・錆はマイナス査定要素となります。1cm未満の傷であればそれほど大きなマイナスとはなりませんので、間違っても自分で修理はしないようにしましょう。更なるマイナス査定になる恐れがあります。
傷以外にもガラスやランプ類のひび割れ・破損も重要なチェックポイントとなります。特にフロントガラスのひび割れは、大きいものであれば車検に通らず交換が必要になりますので大きなマイナス要素となります。
外装チェック箇所一覧
- ボディカラー
- ボディーの汚れ、傷、へこみ
- ボンネット、天井
- バンパー
- ヘッドライト、テールランプ
- ナンバープレート
- ガラスの傷、割れ
- サンルーフの割れ、動作確認
- ドア、ウィンドウの動作確認
内装
内装がきれいに保たれているかどうかは、どれだけ大切に扱われていたかの目安ともなりますので重要なポイントとなります。シートやフロアマットの汚れや穴は重要なマイナスポイントです。また、タバコやペット臭がするのも中古車としての価値を下げる要素ですのでマイナス査定となります。事前に脱臭処理やシート汚れを落としておくといいでしょう。
内装チェック箇所一覧
- 室内全体の汚れ
- タバコ、ペット臭
- カーナビ、オーディオ有無、動作
- シート
- ハンドル、シフトノブ
- 荷室の汚れ
- スペアタイヤの有無
- メーター類の動作確認
- 室内灯
- その他装備品
エンジン周り/フレーム
エンジンの異音、フケ具合、オイル漏れなどのエンジン回り、フレームの修復歴はとても重要なチェックポイントとなります。特に修復歴は中古車としての価値を大きく落とす要因となりますので、大きなマイナス査定となりますが、契約後のトラブルの原因にもなりますので大きな事故をした場合などは、必ず自己申告をするようにしましょう。エンジンルーム内と車検証に登録されている車体番号が一致しない場合は、改ざん行為が疑われ買取不可になる場合があります。
走行距離
走行距離も査定額に大きな影響を与える要素です。基本的には少なければ少ないほど査定額は高くなります。平均的な走行距離は、10000km/1年とされており、それよりも多く走っている場合はマイナス査定になることがあります。走行距離は、エンジンをはじめ足回りや電気系統の程度を測る目安となるため、特に重視されています。
取扱説明書
車両本体とは関係ありませんが、取扱説明書の有無も査定に影響します。自動車の多機能化が進むにつれ取扱説明書の必要性も高くなっています。次のオーナーにとって必要なものであることと、車が大切に扱われてきた一つの目安にもなるためです。
車の取扱説明書だけでなく、カーナビやオーディオの取扱説明書も保管しておいた方がいいでしょう。
整備記録簿
法定点検の記録となる定期点検整備記録簿は車の履歴書ともいえる書類です。どのような点検を受けてきたか、メンテナンスや部品交換の箇所なども記載されていて、査定にも少なからず影響してきます。
特にあなたが新車で購入した車は、中古車市場に出回るときは「ワンオーナーカー」として付加価値がつきます。その際、記録簿は大切な書類となりますので必ず保管しておきましょう。
その他チェック箇所
- 車種、グレード
- 年式
- 車検の残期間
- スペアキー
- 純正オプション装備
車種やグレードが査定額に影響するのは当然ですが、車検の残期間も査定には大きく影響してきます。車検の残期間が長い車は、中古車として購入する際の乗り出し価格が低く抑えられることから人気となるためです。
スペアキーもある場合は必ず準備をしましょう。スマートキーはスペアを作るのが高くなるので査定にも影響してきます。
忘れてはいけないのが、新車購入時に装備した純正オプションを伝えることです。査定士は車の純正装備をすべて把握しているわけではないので、純正オプションとは気づかずにスルーされる場合があります。バックモニターやアラウンドビューはプラス要素になるので忘れずに伝えてください。
どうでしたか?査定士がチェックするポイントを説明してきました。少しでも高く売却するために、汚れを落としておくことや記録簿、取扱説明書を用意しておくなど、事前準備をして査定を受けるようにしましょう。
また、同じ車の査定でも、査定士や買取店によって価格の上下が発生します。できれば、一括査定サービスなどを使って数社の買取店からの査定を受けることをおすすめします。